爆発的な人気を誇った、MA-1。それから、もう何年も経っている、2017年。
そんな
今日は、MA-1の今について、考えてみよう。
誰でも着てる普通の服
数年前であれば、“MA-1を着てるだけで、今っぽい”。違う言い方をすれば、“MA-1は、なんか学生っぽい”という、印象を持った。
しかし、今はどうだろう。
街に出ても、MA-1を着ている若者は、それほど見かけない。
しかし、
今現在では、なんとなく着るだけでは、おしゃれに見えない服となっているのだ。
ただ羽織るだけでは、
それには、こんなことが関係していると、考えた。
防寒着
MA-1といえば、ユニクロで、格安で販売されているのが、目に付く。
値下げ価格になれば、1,990円(税抜き)にもなるほど。
こうなってくると、「とにかく安い上着が欲しい人!」って人が、MA-1を手にするようになる。
“安くて、軽くて、中綿入りで暖かそうな上着”みたいな認識で、ユニクロのMA-1を着ている人もいるだろう。
MA-1を着ている人の中には、何のこだわりもなく着ている人もいるということ。
防寒着としてね。
と、いうよりは、最近は、
そう、あくまでも、防寒着なのだ。
おじさんが着るMA-1
若い20代くらい女の子を連れた、中年男性を見かけた。
腕を組んでいたから、カップルだろう。
そのおじさんの服装はというと、
そんな、おじさんを見て思ったのが、
若い女の子連れてるから、一層、そう見えたんだろうけど(笑)
薄い生地では、トレンドを意識した、若者向けのMA-1に見えるのだ。
しかも、
個人的に思うことは、いい年したおじさんには、もう少ししっかりしたMA-1を着てほしい。
アルファやアヴィレックスのMA-1を着ろとは言わないけど。
こだわりは人それぞれ
MA-1は、ミリタリーアウターであるため、強いこだわりを持つ人が多い。
ネット上で、こんな意見を見かけることもあるだろう。
「アルファ以外のMA-1はMA-1じゃない」
「裏地がオレンジじゃないMA-1はMA-1じゃない」
「裏地がオレンジのMA-1はダサい」
「着膨れするようなMA-1はダサい」
なんてこと。
こんな対立が生まれるのは、価値観やジェネレーションギャップによるもの。
若者でアルファのようなMA-1を推す人もいれば、年配の人でも、現代仕様のMA-1を推す人もいるだろう。
こだわりや捉え方は、人それぞれ違って、当然だ。
他のもので考えてみる
ここは、ちょっとした小話。
僕が気になるのは、”アルファ以外のMA-1はMA-1じゃない”って部類の話。
まぁ、僕はミリタリーオタクではないから詳しくないんだけど…。
僕の詳しい話に持っていくと、ギター。
ギブソン社の”レスポール”。Fender社の”ストラトキャスター”。
この二つが、最もスタンダードな、エレキギターだろう。
“レスポール”を名乗れるのは、ギブソン社のみなのだ。
他のメーカーが販売してるものは、コピーモデルなわけ。これは、ストラトキャスターでも同じ。
他社が販売するものは、全て、レスポールタイプ、ストラトキャスタータイプとなる。
MA-1にもこれと同じことがいえるんじゃないかと、考えた。
最近のセレクトショップやファストファッションメーカーが販売している、タイトなシルエットや裏地がオレンジではないMA-1は、MA-1であって、MA-1ではない。
当時のパイロットが着ていたMA-1をオリジナルとするのなら、これらのMA-1は、MA-1タイプのジャケットというべきだ。
オリジナルに近い仕様のMA-1は、着こなすには、それなりのコーディネートが必要。
ただ羽織るだけでは、その野暮ったさや、ミリタリーの主張が強く、ダサくなる恐れがある。
最後に
そんなことを考えてると、”MA-1は面倒くさい服”になってきた(笑)
もうね、コーチジャケットでいいよ。定番よりで考えると、スタジャンとかさ。
ちなみに、僕が、買ったMA-1は、ハリと光沢のあるしっかりとしたナイロン地で、中綿はシンサレート仕様のMA-1。
サイズもタイトだから、完全に現代仕様。
MA-1が欲しくてこれを買ったわけでなく、ナイロンとシンサレートの防寒性に魅かれて買った。
この仕様であれば、MA-1でなくてもよかったってこと。
言ってしまえば、僕は、MA-1に何のこだわりも持っていない。
しっかりしたナイロンと、機能性中綿により、防寒着としての役割を十分に発揮してくれれば、それでいい。
最後に、ただ一つ言えることは、